埼玉在宅中の上海人Noraみんです。スイスで武漢ウイルスの感染者が3万人に上るとのニュースを見た瞬間、心が痛くて…
私にとって、スイスは日本の次に好きな国。スイスを旅した記憶は、天国を経験した記憶として頭から離れられなくて…
記憶1、天使がいる
スイスで有名なベルニナ急行と氷河特急を乗った時の記憶だった:絶景を眺めて、食事を楽しみ、氷河の水で作ったビールを飲みながら、ああ〜私、天国へ来てるんだなと思ったその時、イヤホン(座席に付いてる音声ガイド)から:今から坂を登るため大きなカーブをします、このカーブは円になっていて…、とその瞬間、円の内側から人の姿が!一列に座った5人の子供たち、4−10歳ぐらいかな、みんなそろってこちらへ手を振っている!風と太陽の光でキラキラした髪と無邪気に笑う眩しい笑顔、これは!?天使だ!と私は確信しました。
記憶2、老人は20歳
スイスの物価は日本の3倍ほど高くて(場所によるかも)、節約のため、なるべくレストランで食事しなかった、唯一、朝食だけはホテルで必ずとるようにしていた、なので、レストランの経験はホテルでのみになった。偏ってるかもしれないけど、働いてるウェイターが年寄りが多い!いや、働いてると言うのは失礼だ!だって、彼や彼女たちはとても楽しんでいる!若い子よりもイキイキしてる!
「HEY〜!元気?!」「今日は最高でしょ〜!」「調子どう〜?!」「あなたたち最高にすばらしい!」このようなフレーズをお客さん一人一人にかけ、素敵な笑顔を一人一人に配っているのは推定80歳前後の女性ウェイターだった。料理やドリンクを片手にし、もう片手はお客さんに「グー」のポーズをしたり、すれ違った時の20代若いウェイターの背中を叩いて「元気だね〜あなたも最高だよ〜!」と同僚にエールを送ったり。これは元気すぎるおばあちゃ…いや違う!これは20歳のキラキラ女子だ!私はそう確信しました。
3、スイス人はみんなゴミ拾い
この国は先進国かどうかは、路上にゴミがあるかどうかと私個人的の判断基準があるのです。スイスは期待を裏切らず、どこにもゴミ一つ落ちていなかった。
ゴミを勝手に捨てる人がいないんだな〜、さすがスイス人!いや、でも、勝手に捨てる人がいなくても、うっかり落としたり、風で飛んだゴミなどは絶対あるでしょ!しかし、見たことないな…長く滞在していれば見かけるのかな?木にぶら下がってるビニール袋とか(笑)…でも、ゴミがない理由はすぐに分かったのです。
理由1:違和感があるゴミらしきもの必ず誰かが拾ってくれる。
観光地でこんな風景を見たことがある:ずっと自分の前方で歩いてた、ショルダーバッグを掛けて、おしゃれな格好をしている男の人が突然止まった、「どうした?」と思った瞬間、男はしゃがんでブロックの間からにかを拾い始めた、でも私には何かは見えてない。通り過ぎた時に、気になるのでよーく見てみると、あっ、紙屑だ!男は散乱してブロックの間に入り込んでしまった小さな紙屑を拾ってるのだった。
他にも、地面に落ちた他人のパンフレットを拾う人(職員ではない)や、風で飛んだ紙製ゴミを追いかけて拾う人など、他人のゴミ(故意ではなく落ちたもの)を拾う人何回も見ました。
理由2:子供の時からゴミを拾ってる?
学校の教育の一環かどうかわかりませんが、清掃員のようなベストを着ている10代の子供が長いトングを持って、駅の辺りでブラブラしてる様子よく見かける。拾うゴミもないし、周り見張ってる大人もいない、休んだりサボったりする様子がないけど、ひたすら地面をツンツンしたり、周りをキョロキョロしたりして、暇そうでかわいそうだった…もうしかして、スイス人は小さい時からこのようなボランティアをしなくてはならないのかな?それなら、大人になってもゴミを見かけた時に自然に拾うようになるよね!なるほど〜と勝手に納得していた。
4、スイス人はおせっかいが好き
10日間ほどのスイス滞在で、おせっかいおじさんに3回ほど会いました。
1回目:モントルーにある歴史建物のシヨン城を湖越しで全貌写真を撮るために、とてもいいポジションを見つけた。母と自撮り棒でアハハと笑いながら自撮りしていたら、さきまで湖の奥で釣りをしていたおじさんがわざわざ歩いて来て「撮りましょうか?」と言ってきたのです。このおじさんは湖の奥で釣りをしていたので、写真にどうしても写るからさきまでおじさんのことをずっと「じゃまだ〜」と思っていた私が悪魔のようだった。
2回目:スイスのツェルマットはホテルが少ないため、民泊にしました。とても分かりにくい場所だったので、携帯で地図を確認しながらスーツケースを押して歩いていくと、目の前にマンションの壁にもたれながら雑談している様子の3人組の中年男女が現れた、彼らは瓶ビールを手にして私たちをじーと見ていた、「怖いな〜地元の元ヤンかな〜」と心でビビってた。「HEY!〜この民泊を探してるの?」と言いながら一人のおじさんが斜め向かい側のマンションを指していた、なるほど、彼らは客引きなんだと思った。
「違います」と私は断ったが、
「どこを探してるの?」と3人の一人が聞いて来た、
「ここなんだけど…」怖いけど、スイスに悪い人がいないのだと信じで、探している民泊の住所と写真を携帯で見せた。
「ああ〜ここなら、この裏のマンションだよ!」と伝わらないのかと心配して、身振り手振りでこの先を左折するんだってことを一生懸命伝えようとしてた。
「ありがとう!」と、さきまで元ヤンだときめつけて申し訳ないと思いながら、心込めたお礼を言いました、
「この辺は民泊だらけだよ、みんな迷ってしまうのよ!」と瓶ビールを一口飲んでまた雑談が始まる優しい地元っぴの3人組だった。
3回目:初めてスイスのバスを乗った時だった。日本のようにバスで立てはいけないのかと思って、年寄りおじさんの隣、窓側の席に座ろうと思っておじさんの横に行った、しかし、私が隣に来てもどいてくれないから、Excuse meと言って、「あっ」とおじさんが気付いて、その後がすごいおせっかいだった、なんと、おじさんが立ち上がって、右手をゆっくりと伸ばして、shall we danceとの作法で「奥の席にどうぞ」としてくれたのです、私が座ってから、おじさんも自分のスーツを整えてゆっくりと座ったのです。その時に気づいた、淡い青のスーツに真っ白なワイシャツ、襟の内側にスカーフのようなものでゆるく巻いてあて、とても品のあるおしゃれおじさんだった。そして、降りたい駅に着いた時、今度はおじさんが座ったままだったが、両手を上げて支えてあげるとの感じで距離をたもったまま私について移動していた、転んだ時にすぐに助けてあげるよとの気持ちが伝わって来たのです。バスを降りた時、自分はレディーだてことに気がついて、最高にいい気分だった。
これらの記憶が、武漢肺炎ウイルスのニュースで蘇った。スイス人3万人が感染、死者1700人以上、このような優しい人間たちが死んでいくなんて、こんな残酷なことが今起きている!悔しくて、悲しくて…神様はどこにいるのでしょうか!
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